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総長4年の任期中に方向性を- 田中愛治・早稲田大学総長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2019年5月20日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――単科医科大学との対等合併のスケジュールは、どうお考えでしょうか。田中先生は2018年11月に総長に就任されました。4年の任期中には、一定の方向性を見いだす予定でしょうか。 まだ、全く分からないと言うべきだと思います。私の任期のうちには、方向性を見いだしたいという気持ちはありますが、実際に、どのくらいのスピードで進むかは分からないですから。思ったよりも、すごく時間かかり、いろいろな調整が必要になれば、予想以上に時間がかかるでしょう。また、逆に、理念の共有がスムースに進めば、思ったよりも早く進むこともあり得るかと思います。タイム・スパンは全く予想ができないですね。 先にもお話ししましたが、2006年から2010年までの間に、医学教育はどうあるべきかという理念は相当詰めました。ただ「メディカルスクールは無理だ」という判断が、2010年から2012年の間にだいたい決まりました。 理念は相当固まっているので、あとはフィージブル、つまり実現可能性の高いステップを具体的に考えるべきでしょう。理念を共有するお相手を丁寧に探す。恋愛じゃないですけれど、「相思相愛」で、お互いに「これはいい考えだ」と共...