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医学生に「会社作れ」と勧める訳

オピニオン 2019年5月5日 (日)  神田橋宏治(医師、DB-SeeD社長)

さて、7回目です。 以前会社を作った話をしました。作ってみて知ったのですが、会社を作るメリットはいっぱいあります。 第一のメリットは、医者仲間から「社長」と呼ばれることです。起業する医師はあまりいないので、特に臨床医仲間には名刺の受けはいいです。現在「シャチョー」というあだ名で呼んでくれるグループが2、3あります。一方、産業医仲間は会社を作っている方も多く、そういう呼ばれ方することはありません。 第二のメリットとしては、知らなかった社会の仕組みが分かるようになることです。例えば起業をしようとする方々には、各地が非常に手厚いサポートの仕組みを作っているのをご存じですか。僕の場合、自治体の創業支援セミナーというのに通ってみました。週1回、夜に2時間程度で主に中小企業診断士の先生が勉強会をして、その後は飲み会という全5回くらいのコースです。格安で確か合計1万円。これを受講すると起業に必要な借入金の利子の減免(確か無料になったはずです)、その後の事業計画に対する無料面談など非常に手厚い援助が得られました。地域で起業するとそこに法人住民税が落ちますし、雇用も生まれるということで各自治体がそれぞれ...