「285億円」の病院M&Aを経験

「285億円」 これからの生涯、目にすることのないような金額が記載された契約書を目の当たりにしました。 この金額はプレスリリースされている数字でありますが、株式会社東芝から私が所属しているカマチグループが東京都品川区大井町にある東芝病院（296床）を譲受させていただいた際の金額です。それが今の東京品川病院です。 契約したのは、2017年10月。その席には、東芝側からは幹部５人、当グループ側からも、私を含め3人が出席。 私は2003年3月、名古屋大学卒。その後、麻酔科医として研修した後、1年間のボストンコンサルティンググループ勤務を経て、2009年からカマチグループで仕事をしています。今の肩書は、当グループの中核となる一般社団法人巨樹の会の副理事長、東京品川病院の麻酔科部長です。 当グループに入る10年前までは普通に麻酔をかけていた医師である自分が、まさかこのような仕事をするとは思ってもみなかった出来事でした。御縁あって今のグループに入職して、その後、多くの方に恵まれこのような機会を与えていただきました。 これから何回かに分けて、自分がこの10年に体験した、中堅医師として病院経営やM&A...