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「黒船来襲」働き方改革は待ったなし

レポート 2019年4月23日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

「働き方改革は黒船来襲、待ったなし」――。第119回日本外科学会定期学術集会で4月20日に行われた特別企画「外科医にとっての働き方改革とは」で、司会を務めた東京慈恵会医科大学Chairmanの大木隆生氏は、こう言って改革を呼びかけた。医師の時間外労働時間の上限は2024年4月施行だが、それ以外の部分は本来、既に行っている必要がある。大木氏は「36協定締結や客観的な労務管理をやっていなければ、労働基準監督署が今日入ってきたら即アウトだ。待ったなしという理解の上で話を聞いてほしい」と呼びかけた。 馬場秀夫氏(左)と大木隆生氏 まず、厚生労働省医政局の堀岡伸彦氏(医師養成等企画調整室室長兼勤務環境改善室室長補佐)が登壇。大木氏は、「我々にとってラッキーだったのは、元外科医の堀岡先生が働き方改革のリーダーシップをとって外科医の立場を念頭にやってくださっていることだ」と紹介した。 堀岡氏は「医師の『働き方改革』のゆくえ」と題して、この3月に取りまとめられた「医師の働き方改革に関する検討会」の報告書(『医師の働き方報告書取りまとめ、「改革」スタートへ』を参照)について解説し、「これで十分とは思って...