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遺伝子パネル検査の保険適用、C-CATへの情報登録が要件へ

レポート 2019年4月24日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は4月24日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、遺伝子パネル検査について、「がんゲノム情報管理センター」(以下、C-CAT)に、患者の同意を得て遺伝子情報と臨床情報を登録することを保険適用の要件とすること、コンパニオン検査目的の場合はパネル検査としての算定はできないとすることなどを提案、いずれも了承された(資料は、厚労省のホームページ)。 C-CATは、がんゲノム情報と臨床情報の双方を集約・管理し、利活用を支援するためのプラットフォーム。C-CATに情報を集約するのは、遺伝子パネル検査は、一度に多くの遺伝子検査を行うことができるが、現時点では治療に直接つながるとは限らないことから、新たな治療法の開発につなげることが狙い。全国1カ所、国立がん研究センターに2018年6月設置、運営されている。がんゲノム医療中核拠点病院(11カ所)、がんゲノム医療連携病院(156カ所)等と連携して情報の収集等を行っている。 診療側と支払側ともに、ゲノム情報と臨床情報の双方を集約する重要性を指摘して、厚労省提案を支持。ただし、個人情報保護に十分に注意...