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「医師で研究者」の働き方早急な議論を、国立大学病院長会議

レポート 2019年4月25日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

国立大学病院長会議は4月24日に定例記者会見を開き、同日の常置委員会で決まった「働き方改革に関する緊急提言」を発表した。厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」で医師についての大枠が決められたが、大学病院で研究も行う医師については踏み込んだ議論がされなかったため、提言では「医師の研究を阻害しないよう、研究者のために必要な議論を早急に開始すべきである」と求めた。また、4月1日付で任意団体から一般社団法人へ移行したことも発表した。名称を「一般社団法人国立大学病院長会議」とし、英語名は「National University Hospital Council of Japan(NUHC)」。 緊急提言は次の2項目。 大学病院において研究を行う医師に対する労働時間制度の運用実態に鑑み、医師の研究を阻害しないよう、研究者のために必要な議論を早急に開始すべきである。 働き方改革の実施に伴う時間外勤務手当増、タスクシフティングの推進のための看護師の特定行為研修の実施に係る経費および医師以外の職員の増員に係る経費等について、財政支援を行うべきである。 常置委員長の山本修一氏(千葉大学医学部附属病...