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齋藤会頭講演、テーマは「医学・医療と生老病死」

スペシャル企画 2019年4月27日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

第30回日本医学会総会で4月27日、開会式に続き、会頭の齋藤英彦氏は、「医学・医療と生老病死:不変の精神と技術革新」をテーマに講演、「健康寿命の延伸を医学と医療の努力によって実現したい」と語り、国民皆保険制度、地域包括ケアシステムを前提として、疾病予防・介護予防を推進、予防がインセンティブになるような診療報酬体系の構築を提案した(開会式は、『「医学と医療の深化と広がり」第30回日本医学会総会』を参照)。 齋藤氏は、超高齢少子社会にあって、医療・介護費の高騰が予想される中、先進国における死因のリスクファクターがたばこ、高血圧、肥満、運動不足、高血糖などであることから、運動や食生活、生活習慣を変える必要性を強調。「分かっていることだが、あとはいかに進めるか」であるとし、診療報酬でのインセンティブが必要だとした。 併せて、齋藤氏は、▽費用対効果評価、▽技術革新による効率化・省力化(ロボットによる介護補助、ICT活用など)、▽医師の地域や診療科による偏在の是正、▽医療人の働き方改革には社会の理解と協力も不可欠――についても提言。 医師の偏在については、「公的な規制が必要だと思うが、何よりも、学...