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医療の在り方を変えるには「医師の給与減?」-神野正博・社会医療法人財団董仙会理事長◆Vol.2

スペシャル企画 2019年5月19日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山:病院団体の幹部(全日本病院協会副会長など)として、神野先生は医師の働き方改革についても積極的に発言されています。今日はそのことを話したいと思っておりました。 神野:時間外上限規制の年1860時間という数字が問題になっていますが、根本的には医師の需給の話です。現在の推計では、2036年には医師の偏在がなくなり、需給が均衡しますが、逆に言うと2036年までは医師の偏在、不足が続くのが大前提となります。 神野正博氏(左)と中山祐次郎氏=恵寿総合病院屋上のヘリポートで その中で、今と同じ医療を提供するには労働時間をどうするべきかという議論になります。私は反対意見も多いかもしれませんが、時間で区切るのは何か変だなと思っており、医師については「高度プロフェッショナル制度」「ホワイトカラーエグゼンプション」のような制度に行くべきだったと思っています。 医師の仕事は何も労働時間だけでなく、「やったー」という充実感で働いているドクターも多いです。モチベーションや思いを達成するためという点からも、時間管理ではない方法もあるのでは。先日お話しした国内大手企業の幹部からも、労働時間の規制が厳しくなって、...