1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「女性が活躍できず」は社会的損失、男女とも貢献できる社会を

「女性が活躍できず」は社会的損失、男女とも貢献できる社会を

レポート 2019年5月15日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

「男性も女性もともに社会貢献し、家庭でも貢献」――。4月28日の第30回日本医学会総会の学術プログラム「医療人の男女共同参画社会」(座長:名古屋大学大学院医学系研究科 医療技術学専攻病態解析学講座教授・永田浩三氏、浜松医科大学眼科教授・堀田喜裕氏)で、東京大学大学院医学系研究科消化管外科学准教授の野村幸世氏はこう語った。各演者は女性登用の推進や、「男女関係なく活躍できる社会」の実現を訴えた。 永田氏(左)と堀田氏 野村氏は、自身が参加している日本女性外科医会での議論で、「女性が手術に入れてもらえない」「同じ業績でも男性が重用される」「子どもを産んだら手術から外された」「24時間対応できない人はメスを持つなと考えられている」などの事例を紹介。外された女性は対処のしようがなく、ハラスメント相談所のようなところ行っても、それは科長の裁量だと片付けられてしまうとして、「これでは女性外科医自身も嫌になってしまうことも当然ある。それで辞めてしまっては社会的にも大きな損失だ」と指摘。社会資源としての活用という意識が必要で、「男性も女性も社会貢献し、家庭でも貢献する。出産と授乳以外は男性も同等にできる...