「話し合えるっていいな」
オピニオン
2019年5月19日 (日)
佐野十二(研修医1年目)
こんにちは。研修医2年目になった佐野十二(さの・じゅうじ)です。五月病にも六月病にも負けずに頑張ります。毎日勉強に追われる中で、少し知識がつけばいっそう分からないことが増える、きりがなく感じて目が回る……という体験を繰り返しています。患者さんと話す作法もやはり、やってみるまで想像もしなかった深みがあるなと感じます。 ありがちなのが、患者さんが医療従事者である場合、特に同じ病院の職員である場合。自分で言ってくれれば分かりますが、「お仕事は?」と聞くまでずっと分からないことはよくあります。そうと知らず、いつもの調子で「呼吸がうまくできていないかもしれませんので、血を採って調べさせてください。足の付け根を刺しますよ」などと言ってしまってから看護師さんに耳打ちされると、「やってしまった!」という気持ちになります。 医療従事者なら「鼠径から血ガス採らせてください」で十分でしょう。時間を節約できるはずのところを逃しているし、なんとなくかっこ悪い。言われた人もちょっと馬鹿にされたような気持ちでいるかもしれません。「この研修医は私のことをよく分かっていない」という印象を与えてしまったかもしれません。初...
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