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「動脈硬化退縮を目指して」、代田・順大循環器内科教授最終講義

レポート 2019年5月17日 (金)  m3.com編集部

第347回順天堂医学会学術集会「教授定年退職記念講演会」が3月27日に開催され、順大循環器内科教授で、順大附属順天堂医院副院長・院長、大学院医学研究科科長・医学部長を歴任した代田浩之氏が、「動脈硬化退縮を目指して」をテーマに最終講義を行った。 代田氏の専門領域は、冠動脈疾患の診断・治療と予防。特に冠動脈疾患の再発予防を目指す臨床研究に長年取り組んできた。2004年には「ESTABLISH Study」(Circulation:2004;110:1061-1068)を発表、急性冠症候群に対する早期からのスタチンの投与で、動脈硬化が退縮することを報告した。欧米で当時、脂質異常症の治療では、「the lower ,the better」と言われていたが、日本人においても、動脈硬化の画像診断では「the lower ,the better」が言えることを主張した初の論文だ。 代田氏は、日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」の作成、改訂にも当初から携わってきた。「ESTABLISH Study」をはじめ、自らの研究成果も同ガイドラインに反映されている。 最終講義では、心臓リハビリテ...