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「プライマリ・ケアの基盤構築が喫緊の課題」、草場理事長

レポート 2019年5月20日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

5月18日に京都市で開催された第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会のメインシンポジウム「これまでの10年 これからの100年」で、同学会理事長の草場鉄周氏は、「プライマリ・ケアという領域の確立に向けた学会のこれまでの活動は、家庭医療専門医の地域での活躍と、総合診療専門医制度の開始という形で、最初のステップをクリアした」と述べた上で、少子高齢化や人口減少が今後進む近未来において、プライマリ・ケアの専門家の役割は拡大していくと予想、総合診療専門医のサブスペシャルティ専門医として新たに「新・家庭医療専門医」の養成に取り組んでいく方針を改めて説明した。 「新・家庭医療専門医」の養成開始は、メインシンポジウムに先立つ理事長挨拶で公表していた(『「新・家庭医療専門医」、総合診療専門医のサブスペ創設へ』を参照)。 草場鉄周氏は、座長を務め、演者としても登壇。 総合診療専門医は、2018年度からスタートした新専門医制度で19番目の基本領域として位置付けられた。ただし、他の基本領域とは異なり、運営主体は学会ではなく、日本専門医機構だ。草場氏は、「総合診療専門医の養成に当たっては、引き続き一生懸命...