日病、新専門医制度で機構などに要望提出
レポート
2019年5月26日 (日)
水谷悠(m3.com編集部)
日本病院会会長の相澤孝夫氏は5月25日の記者会見で、新専門医制度についての要望書を日本専門医機構と日本医師会にそれぞれ5月16日と23日に提出し、厚生労働省にも27日に提出予定と発表した。第三者性の担保、組織強化、位置付け明確化、偏在対策の4項目で、取りまとめに当たった日病顧問の末永裕之氏は「新専門医制度は立ち止まって見直すという期間が1年間あったが、ほとんど変わらず始まってしまった。要望はかなり抑えた形で書いている」と述べた(『新専門医制度で研修医36.7%減少、日病役員病院調査』も参照)。 中佳一氏 同じく取りまとめに当たった日病理事で「専門医に関する委員会」委員長の中佳一氏は「破綻している。そもそも二つの大きな間違いがあった」と指摘。当初は内科系、外科系の代表という形で1人ずつ日本専門医機構の社員となっていたが、18の主立った学会から社員が入ったことで「最初の精神が頓挫した」と述べた。もう一つは、プロフェッショナル・オートノミーが機能していないことを挙げ、これらのことから「日本専門医機構は漂流している」と説明した。 末永裕之氏 4項目の要望は次の通り(原文ママ)。 (1)第三者性...
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