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次々に登場する高額薬剤の値付けは課題

レポート 2019年5月29日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

薬価が3349万3407円に設定されたノバルティスファーマの再生医療等製品「キムリア点滴静注」(一般名:チサゲンレクルユーセル)など、医療の進歩・発展とともに高騰する医療用医薬品などの製品を保険医療で用いる際の価格は今後どうあるべきか――。 5月29日、中央社会保険医療協議会・薬価専門部会(部会長:中村洋・慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)はさらなる薬価制度改革に向けて議論を始めた。同日は、今後の予定として7月頃までに薬価算定組織や関係業界からの意見聴取を含む議論・意見交換を実施した上で、8月以降に具体的な議論に入る方針を決めた。委員からは、医療の高度化・進展を確実にフォローアップして対応すべきとの意見や、2018年度の前回薬価制度改革が医療現場に与えた影響を検証した上で、「さらなる改革の断行」を求める意見などが出た(『薬価制度の抜本改革って何?』などを参照)。 厚生労働省は同日の部会に、「次期薬価制度改革に向けた主な課題」として、下記3項目を提示。 (1)2018年度の診療報酬改定における附帯意見等 (2)これまでに問題提起された事項等 (3)その他 附帯意見では、「薬価制度抜本...