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内科専攻医の経験症例、「J-OSLER」で“見える化”

レポート 2019年6月3日 (月)  聞き手・・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

日本内科学会はこの4月、専攻医登録評価システム「J-OSLER」の2018年度の登録実績概況を公表、内科専門医制度の専攻医一人当たりの経験症例数(承認済み症例数)の都道府県別の平均は、長野県が最多で87.00症例、一方で最低の高知県は8.44症例であるなど、都道府県による差が大きいことが明らかになった(図1)。 図1(提供:日本内科学会) 内科専門研修プログラム別で見ると、承認済み症例数(専攻医1人当たり)は、全国トップは福井県済生会病院で125.00症例、国立病院機構栃木医療センター118.50症例、名古屋掖済会病院102.00症例などと続く。内科専門研修プログラムは計542で、うち上位50位の実績を公表した(図2)。さらに北海道、東北など、支部別の上位3位、または5位のプログラムも公表した(詳細は、日本内科学会のホームページに掲載)。 図2(提供:日本内科学会) 「J-OSLER」は、2018年度の新専門医制度の開始に伴い、研修の進捗状況を把握することなどを目的に、運用を始めたシステム(図3)。専攻医が症例を登録後、指導医がその内容を確認し、承認する仕組み(初期臨床研修で経験した内...