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専攻医の地域、病院規模別分布も分析可能 - 横山彰仁・日本内科学会専門医制度審議会会長に聞く◆Vol.2

レポート 2019年6月19日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「J-OSLER」は、その他、どんな活用の仕方が考えられるのでしょうか。 個々の専攻医の研修での活用だけでなく、「J-OSLER」の登録データを用いて、研修の修了条件が妥当かなど、内科の専門研修プログラム整備基準の検証ができます。 研修の修了要件には、主病名で56疾患群以上・160症例以上担当し、病歴要約29症例以上を「J-OSLER」に登録することが含まれます。内科全般を研修してもらうことを念頭に、認定医制度の教育病院のデータを参考に設定したのですが、当初、「この基準は妥当なのか、基準が高すぎるのではないか」といった指摘がありました。特に内分泌、膠原病、神経内科といった辺りは経験が容易でないと言われていましたが、「J-OSLER」のデータを見ると、経験しにくいものを先に研修したのかもしれませんが、研修1年目で結構経験していることが分かります。 内科専門研修プログラムの期間は基本は3年ですが、どのくらいの専攻医が3年で修了するかも注目されます。新制度以前は、2年間の臨床研修後、1年で認定内科医を取得、その後、サブスペシャルティ専門医の研修を3年程度行うのが基本でした。ただ実際には最...