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千葉大病院CT報告書確認ミス、死亡3人に

レポート 2019年5月30日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

千葉大学医学部附属病院(山本修一病院長)は5月29日、CT画像の確認ミスが治療結果に影響を与えた可能性がある60歳代の男性患者が3月に死亡したと発表した。2018年6月に確認ミスがあったことを発表した4人のうちの1人で、死亡は計3人となった。別の1人についても新たに確認不足で治療結果への影響があることも発表した。同病院はホームページに山本病院長名で「患者様のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご家族の皆様に多大なご負担とご心痛をおかけし、誠に申し訳なく、心より深くお詫び申し上げます」との文章を掲載した(関連記事は『千葉大病院でCT報告書確認ミス、2人死亡』を参照)。 発表によると、死亡したのは心房細動が基礎疾患で、膵がん・肝転移を画像診断報告書で見落とされた60歳代男性。2017年5月に心臓手術の術前検査のためCT撮影をしたが、その画像診断報告書の肝結節所見の確認が不足し、同年10月に消化器内科によるCT撮影で膵がんが認識された。2018年6月の発表では治療結果への影響が「無いと言い切れない」とされていた2人のうちの1人で、もう1人は現在も治療中だという。 新たに確認不足が分かっ...