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「卒前・卒後教育のシームレス化」提言へ、AJMC

レポート 2019年6月1日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議(AJMC)は、5月31日の記者会見で、総合的な診療能力を持つ医師をシームレスに養成するため、卒前教育でできることは前倒しし、2020年度から7科目必修になる卒後2年間の臨床研修についても見直しを求めていく方針を明らかにした。 特に、臨床研修については、7科目のうち5科目の研修期間は「4週間」が基本であるため、AJMC医学教育委員会委員長の松村明氏(筑波大学脳神経外科教授)は、「4週間では、学生実習と変わらないのではないか。各科に必要な診療能力を身に付けるのは4週間では難しいのではないか」と疑義を呈した。卒前教育に前倒しする分、将来のキャリアを見据えた研修を取り入れていくことを求める。卒前・卒後教育のシームレス化に関する原案を、今後提言として取りまとめる予定。臨床研修の見直しは5年に1回が基本。2020年度の次は、2025年度になるが、それよりも早い時期に見直すよう、厚生労働省をはじめ、関係各所に働きかけていく方針だという。 (2019年5月31日AJMC記者会見資料 ) 松村氏は、卒前・卒後教育のツールとして、2020年度から稼働予定の臨床研修評価システム「EP...