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遺体を取り違えて解剖、遺族に謝罪、仙台厚生病院

レポート 2019年6月3日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

仙台厚生病院(仙台市青葉区)は6月3日、記者会見を開き、5月27日に男性A(84)を、同日に解剖予定だった80代の男性Bと取り違えて解剖したことを明らかにし、謝罪した。 会見した院長の菅原俊一氏は、会見の冒頭で、「患者さんとご遺族の意にそぐわない形で、ご遺体に傷をつけてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。大変、申し訳ありませんでした」と謝罪した。 二人の男性が死亡したのは5月26日。午前中に男性Aが死亡、午後に男性Bが死亡。日曜日だったため、翌日に病理解剖をすることになった。死亡から解剖まで24時間以上経過することが予定されることから、男性Aの遺体を病理解剖室に隣接する遺体保管用の冷蔵庫に安置。遺体保管用冷蔵庫は一つしかないため、男性Bの遺体を低温にした霊安室に安置した。 5月27日の解剖当日、男性Aの遺族が、死亡原因と、交通事故で脳障害となり、寝たきりになったこととの因果関係を調べることを要望。病理解剖を担当した仙台厚生病院病理診断・臨床検査科科長の遠藤希之氏は、男性Aが交通事故に遭ってから既に半年程度が過ぎていること、また脳神経病理の専門ではないために東北大学病院での病理解剖...