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医師本人と上司、双方への指導がカギ - 中嶋義文・三井記念病院精神科部長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2019年6月23日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――産業保健では、集団的・多面的アプローチが必要とのことです。各者の意識改革が進めば、産業保健を含め、働き方改革に向けた具体的行動につながると思うのですが、その最初の動機付けはどうすれば可能だとお考えですか。 かなり世代差があるようです。今まで自分がやってきたことを否定するのはすごく難しいこと。「これが当たり前」と思っているからです。上の世代ほど、自分たちの経験を否定されることに対する抵抗は大きいでしょう。 働き方改革は、病院全体での取り組みもさることながら、各部門における働き方改革が非常に重要です。今、現役で働いている若い世代の先生方が、自分たちの働き方を変えていく。自分たちが働きたい、働きやすいように制度を変えていく。トップダウンではなくて、ボトムアップのやり方が必要かと思います。その方が、ストレスが少ないでしょうし、実際にうまくいくでしょう。 管理する立場にある方には、まず制度や世の中の風潮が変わってきていることを理解し、若手や中堅たちの工夫、ボトムアップの改革を受け入れる姿勢が必要なのではないでしょうか。 左から、中嶋氏、久保田友子氏(職員支援室)、花村幸恵氏(事務部門)。 ―...