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産業医自身のタスクシェアも必要 - 中嶋義文・三井記念病院精神科部長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2019年7月8日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――医師の働き方改革では、「連続勤務28時間以内」と「勤務間インターバル9時間」があります。三井記念病院では、実践されているのでしょうか。 病院の方針として、当直の翌日は午前で帰宅するルールになっているので、制度上は二つの要件を満たしていますが、実際には遵守されていないケースが少なくありません。 帰宅できないのは、フォローしなければいけない患者さんがいるからで、結局、管理監督者がどの医師にどんな仕事をさせるのかという割り振りをきちんとしなければいけません。各人の事情も勘案しながら、24時間体制を組むことは簡単ではありませんが。同時に、一人一人の医師が、「自分は連続28時間までしか働くことができない」という意識をきちんと持つことが必要です。 働き方改革に「やらされ感」が出てしまうのは問題であるとし、当事者が意識を持って取り組む必要性を説く。 ――部署による長時間労働の実態やストレス度に違いなどはあるのでしょうか。 久保田・職員支援室:ストレスチェックは部署ごとに結果を出していますので、その結果を踏まえて幾つかの職場を回り、管理職・監督職の立場の人にヒアリングをしています。健康的な職場は、...