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外科医はどの領域でも手術所見の作画訓練を、寶金・北大教授の最終講義

レポート 2019年6月6日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

寶金氏 北海道大学脳神経外科教室教授の寶金清博氏は3月18日、2018年度での退任を前に「学ぶ・極める・伝える」と題した最終講義を開いた。「学ぶ」については、米国カリフォルニア大学留学をきっかけに“一番弟子”となった脳科学者・故中田力氏(新潟大学名誉教授、カリフォルニア大名誉教授)を取り上げ、「ものを厳密に考える、権威に負けないなど強い考えから大きな影響を受けた」と語った。「極める」については、先駆者や理想像を追いかけ「『真似る』に近いと思う」との認識を示した上で、若手医師に向け、外科医には「担当した手術を再現して作画する訓練」と「寝食を忘れるほど徹底して手術する時期」が、どの領域を担うとしても不可欠との考えを示し、鍛錬を求めた。 寶金氏は北海道大学を1979年3月に卒業。米国カリフォルニア大学デービス校に客員研究員として留学した後、北海道大学医学部附属病院の講師などを経て、米国スタンフォード大学英国王立神経研究所に文部省(当時)在外研究員として所属。帰国後は北海道大学大学院医学研究科助教授、札幌医科大学医学部教授などを経て、2010年3月に北海道大学大学院医学研究科教授に就任した。そ...