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承認から8年目、ロタワクチン定期接種化に向けた審議続く

レポート 2019年6月6日 (木)  坂口恵(m3.com編集部)

厚生労働省の第12回厚生科学審議会ワクチン評価に関する小委員会(委員長:大西真・国立感染症研究所副所長)は6月5日、ロタウイルスワクチンの技術的な課題に関する知見の「再整理」を行い、「ロタウイルスワクチンの技術的な課題の論点」として7つの項目について審議した(資料は、厚労省のホームページ)。 2011年に国内で1種目のロタウイルスワクチンが承認されて8年。翌2012年、予防接種部会などで「ロタウイルスワクチンの評価の必要性」が提言され、ロタウイルス感染症の基本的知見・ワクチン導入で期待される効果や安全性に関する評価報告書が再三取りまとめられてきた。 今回の会議の最後には複数の委員から定期接種化までの工程表を求める意見が出された。「使えるワクチンがあるのに犠牲者を出している現状では、国の不作為が問われる」との声も挙がった。 これまでに3回の評価報告書 ロタウイルスワクチンに関する評価報告書は、「ロタウイルスワクチンに関するファクトシート」(2012年)、「ロタウイルスワクチン作業班中間報告書」(2013年)「ロタウイルスに関する最近の知見」「ロタウイルスワクチンに関する評価・分析」(20...