1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 大学入試で性別、年齢などによる差別禁止を明記

大学入試で性別、年齢などによる差別禁止を明記

レポート 2019年6月11日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

文部科学省は6月4日付で高等教育局長通知「2020年度大学入学者選抜実施要綱について」を都道府県知事や教育委員会教育長、国公私立大学長らに発出した。2018年に明らかになった医学部の不適切入試を受けて有識者会議で検討した方策を盛り込んだもので、合理的な理由なく性別や年齢、現役・浪人の別などによる差別をしないことなどを求めた(資料は文科省のホームページ。シリーズ「医学部不適切入試」も参照)。 要項は「第1 基本方針」から「第14 備考」まで14の項目立て。毎年6月初旬に発出され、大学入試をこれに基づいて「適切に実施する」ことを求めている。医学部の不適切入試を受け、文科省は緊急調査を行うとともに、有識者会議を設置して対策を検討していた。 今年度の要項で新たに加えられた不正防止に関する記述は次の通り。 第6 学力検査等 1 個別学力検査 (6)個別学力検査における公正確保のため、入学志願者に関係者や親族がいる教職員は、試験問題の作成・点検に関与しないことや、採点の際には、受験者の氏名や受験番号をマスキングすること、複数人で採点・点検することなど、不正やミスを防止するための方策を講ずる。 3 ...