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新技術の評価は点数上乗せか同等か、中医協

レポート 2019年6月12日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は6月12日、医療技術の評価のあり方を取り上げ、、新たな技術の保険適用のあり方や既収載技術の評価、また評価の材料となるエビデンスづくりの環境整備について議論した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 ◆課題1 医療技術評価分科会において、既存の技術と同等程度の有効性及び安全性があるとされた医療技術については、2018年度診療報酬改定の考え方と同様に、今後も診療報酬上においては同等の評価として保険適用を行うことについて、どう考えるか。(2019年6月12日中医協総会資料) 全日本病院協会会長の猪口雄二氏は、「診療報酬を決めるときに原価をどう考えるか。新しい技術は高価なものが多く、原価を考えずに評価すると医療機関にとても大きな打撃になる」と質問。厚生労働省保険局医療課長の森光敬子氏は、「医療の提供に必要なコストは診療報酬でみるべきというのが原則だ」と前提を述べた上で、「患者から見た医療サービスとして、有効性や安全性が同じであれば上乗せして評価することはできない。今の保険では同じ評価しかできない。ただし、その後に...