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実効性ある地域枠制度はどうすればいい?

オピニオン 2019年6月23日 (日)  木川英(川越救急クリニック副院長)

令和になりましたね。その前後の10連休のゴールデンウイーク、皆様はどのように過ごされたでしょうか。もう1ヵ月くらい前のことですので、記憶も薄れている頃でしょうか。 当院は年末年始と同じ体制で、5日間ずつ、院長と私で分担して夜間から翌朝までという通常営業しました。連日50人前後の外来患者の診察、4-5台の救急車患者の受け入れをしました。発熱患者は連日半数以上で、その他は外傷系でしたが、この時期ですのでインフルエンザはほとんどいませんでした。その代わり、ウイルス性胃腸炎の患者さんがとても多かった印象です。またも自虐的ですが、当院が成り立っているのは、このような日々があるからであって、ゴールデンウイーク後は例年通り閑散としております。 そのような中、このコラムのテーマである(?)医師不足問題を偏在という観点から再考してみたいと思います。 ・2018年度の地域枠充足率81.6%、24府県が「8割未満」 ・厚労省資料 以下は厚労省資料を要約 地域枠は、地域の医師確保を目的に、都道府県が大学医学部の学生に奨学金を貸与する制度である。医師免許取得後、都道府県内の特定の地域や医療機関に貸与期間の1.5...