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不正入試の解決に医師の労働・研修改善が必要

レポート 2019年6月13日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

全日本医学生自治会連合は、不正入試に関して医学部学生を対象に調査し、58医学部の計3017人から得た回答を集計・分析した最終報告書をまとめ、医学連ホームページで公表した。調査の結果を踏まえ、「性別・年齢による受験生への不当な扱いを根本から解決するためには、医師の労働環境や研修制度の改善が必要」と訴える内容などを含む3つの提言も盛り込んだ。医学部内に存在する差別・セクハラが浮き彫りなったとして、医学生から寄せられた実体験なども複数示した。最終報告書は医学連が医学生らに周知するなど今後の活動で用いる。 調査は、全国81大学の全医学生を対象に、2018年12月から2019年3月末まで実施。3017人から回答を得た。回答時点の学年別内訳は1年生780人、2年生658人、3年生746人、4年生452人、5年生239人、6年生142人(中間報告を2019年2月2日に公表。回答者プロフィールは文末を参照)。 報告書に盛り込んだ提言は下記3事項。 1.受験生を公正に選抜するべく、性別・年齢を理由にした不公平な扱いを撲滅する 2.労働環境の改善と、柔軟なキャリア設計を保証する研修制度を実現する 3.大学...