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HPVワクチン積極的接種勧奨差し控えから6年、「早期再開を」

レポート 2019年6月13日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

医師らの有志による「守れる命を守る会」は6月13日、2013年6月14日にHPVワクチンが積極的接種勧奨差し控えとなってから6年が経つのを機に、厚生労働省内で記者会見を開き、同会代表の石渡勇氏は、積極的接種勧奨再開と9価HPVワクチンの早期承認を訴えた。併せて、法律を使って科学をねじ曲げることや科学的言論を封じることに抗議し、ジャーナリスト・医師の村中璃子氏の裁判への支援も表明した。 会見する「守れる命を守る会」。左から細部千晴氏、平岩敬一氏、石渡勇氏、司会の安倍宏行氏(ジャーナリスト、Japan In-depth編集長) 村中氏の裁判とは、HPVワクチンの薬害を主張する元信州大学医学部長(元同大第三内科教授)の池田修一氏から提起された名誉毀損訴訟。今年3月の東京地裁判決では、村中氏が敗訴したが、控訴している(『子宮頸がんワクチン記事の名誉毀損裁判、村中氏が控訴』を参照)。 控訴審から、村中氏の代理人を新たに務める弁護士の平岩敬一氏は、毎年3000人弱が子宮頸がんで死亡している現状や、WHO(世界保健機関)から日本は科学的エビデンスに基づかない政策決定をしていると指摘されていることを問...