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“病棟のかかりつけ医”、病院総合医活用で成果 - 済生会熊本病院◆Vol.1

レポート 2019年6月17日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

病床数400床で急性期一般入院料1を算定、病床稼働率はほぼ100%、平均在院日数9.0日。大学病院本院に準じる「DPC特定病院群」の機能評価係数Ⅱは全国155病院中、1位――。 心臓血管センター、脳卒中センターをはじめとする臓器別診療体制の導入、クリニカルパスの開発と実践などで、これらの実績を挙げ、急性期病院のモデルとして全国的に知られる済生会熊本病院(熊本市)で今、力を入れている一つが、“病棟のかかりつけ医”とも言える「病院総合医」の育成と活用だ。 病院総合医は、発熱をはじめとする一般的な医学的管理、合併症の予防や早期発見、食事や排泄、睡眠といった生活面の管理など、疾患を問わず共通する「Care」の部分を、コメディカルと協働しながら担当する。専門的な介入、「Cure」が必要になれば、臓器別の専門医に連絡する。病院総合医は、入院患者に必要な「Cure」と「Care」をコーディネートする「フロアディレクター」だ。 (提供:園田氏) 常勤医の約12%が病院総合医認定・研修中 病院総合医の活用を始めたのは、2017年度からだ。2019年度からは、院内で「病院総合医プロジェクト」を発足させ、病...