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病院総合医は“負け組”にあらず、幹部候補生 - 済生会熊本病院◆Vol.4

インタビュー 2019年7月20日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――もっとも、「総合医」に、ネガティブなイメージを持つ人がいるのも現実です(済生会熊本病院包括診療部部長の園田幸生氏へのインタビュー。取り組みの概要は、Vol.1を参照)。 診療ということだけに特化してしまうと、確かに“便利屋”になってしまうかもしれません。しかし、当院の病院総合医は、病棟マネジメントのスペシャリストだと考えています。受け持ちの病棟を良くするために、患者さんの訴えを聞き、各スタッフの話も聞き、必要な医療介入もする。どこまで介入するかは、各主治医と相談しながら考える。全てがマニュアル通りに行くわけではなく、働いている側と患者さん側、双方が安心感を持ち、快適に仕事ができる環境、体制をいかに整えるかが病院総合医の役割であり、「フロアマネジメント」という言葉を使っているのもそのためです。 済生会熊本病院包括診療部部長の園田幸生氏は、病院総合医は、各種マネジメントのスキルを身に付ける必要があることから、「幹部候補生」と言うこともできると見る。 ――病棟には、病棟師長がおられ、病棟医長を置いている病院もあります。 病棟師長の権限は取るつもりなく、一緒にやっていこうというスタンスです...