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横倉会長「参院選挙後に厳しい議論」、骨太方針2019に見解

レポート 2019年6月20日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は6月19日の定例記者会見で、6月11日に「経済財政運営と改革の基本方針2019」(骨太方針2019)の原案で社会保障費の伸びに関する数値目標が示されなかったことに関連して、「参院選挙後に厳しい議論が予想される」との見解を示した(骨太方針2019の原案は『医療の給付と負担の在り方、来年度の「骨太方針」に』を参照)。 過去の「骨太方針」では社会保障費の伸びを「3年間で1兆5000億円程度」などと数値目標を示すことがあったが、「骨太方針2019」(原案)では、2020年度の「骨太方針 2020」において、社会保障の総合的かつ重点的に取り組むべき政策を取りまとめるとし、盛り込まなかった。新たな痛みを伴うことが予想される給付と負担の議論は、今夏の参院選挙後に本格化することになり、横倉会長は「いずれの議論も先送りになり、参議院選挙後に厳しい議論が予想される」と指摘した。 「骨太方針2019」全体については「予防・健康づくりには、健康格差の拡大を防止するという多面的な利益が存在すると書かれており、日医の考え方が反映されたもの」と評価した。 一方で、6月5日の未来投資会議で示...