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「賃上げあれば医療を支えられる」 - 小池晃・参院選立候補予定者に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2019年6月30日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

インタビュー前半はこちら⇒「医師の働き方はずっと大きなテーマ」-小池晃・参院選立候補予定者に聞く◆Vol.1 ――医療にまわすお金を増やすべきとのことですが、増え続ける社会保障費に対応するための財源はどのように確保すべきでしょうか。 医療を含む社会保障給付費はこの20年間で1.5倍になっていますが、それが本当に支えきれないものかを考える必要があります。なぜ大変かということ、労働者の賃金が全然伸びなくなっているからです。近年の日本はGDPが伸びず、特にこの10年間は成長しない国になってしまった。その根本にあるのは低賃金であり、実質賃金が全く上がらなくなったことです。 小池晃氏 実質賃金は韓国でこの20年間で2.6倍、アメリカで約2倍、フランス、ドイツも1.6-1.7倍になっている。ところが日本はこの20年間で実質賃金はマイナス8%です。社会保障給付費が1.5倍になっても、賃金が諸外国並みに増えていれば支えられるはずです。 決して医療がお金を使いすぎているわけではなく、最大の責任はそれを支える日本の経済、特に労働者の生活実態や賃金が伸びていないことにあります。だからこそ、まともに賃金が上が...