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「Life is hell.」、難病で亡くなった友人の言葉

オピニオン 2019年6月30日 (日)  山田瑛文(順天堂大学医学部医学科6年生)

「いい医者になりたい」――。 医師も医学生も言葉にしたことはなくても、一度は考えたことがあると思います。 本年5月から続いたクリニカルクラークシップの期間も6月末で終了し、いよいよマッチングや国試対策の時期が始まります。将来のキャリアプランについてもこの時期で深く考える医学生も多いことでしょう。将来のキャリアプランを考える時、どうやったら自分が考える「いい医者」になれるかを考えます。しかしながらこの「いい医者」とはどのような医師を指すのでしょうか。 良いか悪いか、という判断は基本的には他人がするものであり、評価者が誰かと言うことでも変わると思います。患者さんにとっていい医者、医師・看護師・コメディカルから見ていい医者、友人から見ていい医者などなど、誰が判断するかによっていい医者の定義は違うでしょう。医療従事者から見て「いい医者」は知識や手技が優れている医師でしょうし、友人から見て「いい医者」は頑張っている医師かもしれません。 私が医学の道を目指すようになった初心は、以前も書かせていただいたように中学の親友の死にありますが、どのような医師を目指すか道を教えてくれたのは順天堂大の3年生の頃...