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「私の参院選の得票数、診療報酬改定率に直結」-羽生田たかし・参院選立候補予定者に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2019年6月27日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――医師の働き方改革は、医師確保対策とも関係してくる問題です。 私は全国各地を視察しています。医師に余裕がある地域もありますが、そこから一歩外に出ると、「同じ県内でも医師の偏在が大きく、とても働き方改革などできるわけはない」といったことをよく聞きます。 では医師の偏在がなぜ起きているのかですが、偏在が顕在化した大きなきっかけは、2004年度の医師臨床研修の必修化だと思っています。 羽生田たかし氏 ――それに伴い、医局制度が壊れ、地域に医師を派遣する仕組みが崩れた。 そうです。さらに、研修医が売り手市場で、研修先を自由に選べるようになったことも問題です。当時の臨床研修マッチング参加者数は約8100人。それに対して約1万1000人の募集定員枠があったために、ほとんど希望通りの病院で研修ができたのです。その結果、都市部の大病院を目指す研修医が増えたわけであり、今の制度のままでいいのかということです。 ――臨床研修については、研修医に対する募集定員の比率を段階的に下げ、今は1.1倍くらいになっています。一方で、新専門医制度でも、医師の地域、診療科の偏在が議論になっています(『2020年度専攻医...