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大学病院の「無給医」、少なくとも2191人、文科省調査

レポート 2019年6月28日 (金)  岩崎雅子、高橋直純(m3.com編集部)

文部科学省は6月28日、大学病院の医療現場で診療行為を行っているにもかかわらず本給が支給されていない医師・歯科医師、いわゆる「無給医」の実態に関する調査結果を公表した。 調査対象者の108病院(医科歯科含む)、計3万1801人のうち、少なくとも7%に当たる2191人(50病院)が今後もしくはさかのぼって給与を支払う必要がある「無給医」だと判明した。その他、無給だが合理的理由があるとして、支払い対象とならなかったのが3594人、さらに精査が必要となったのが1304人で、今後、さらに増える可能性がある(調査結果は、文科省ホームページ)。 文部科学大臣の柴山昌彦氏は6月28日の取材で、「大変遺憾。本来給与を支給すべきものに対して支払っていないという現状は改めるのが当然。今回の調査をきっかけに、医師等の状況を個別に判断した適当な労務管理を図ってほしい」と述べた。 NHKが2018年10月にニュース番組で無給医について報道したことをきっかけに、同省が全国の大学附属病院に調査を依頼していた。調査は2019年1~5月に、国公私立大学病院の本院、99大学108附属病院で診療に従事した教員等以外の医師・...