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2020年度薬価制度改革に向け、薬価算定組織が意見

レポート 2019年6月28日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会薬価専門部会(部会長:中村洋・慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)は6月26日、薬価算定組織の「薬価算定の基準に関する意見」について議論した。同部会は今後、この意見も踏まえて、次回の薬価制度改革に向けて議論の整理を進める。次回の同部会では、関係団体からヒアリングを行う予定(資料は、厚生労働省のホームページ)。 「薬価算定の基準に関する意見」を説明したのは、薬価算定組織委員長の坪井正博氏。(1)薬価算定の妥当性・正確性の向上、(2)イノベーションの評価、(3)再生医療等製品への対応、(4)再算定、(5)その他――から成る内容。各論では幾つかの意見が挙がったが、検討の柱には異論はなかった。 全国健康保険協会理事の吉森俊和氏は、「再生医療等製品が出てくる中、原価計算方式も含め、薬価算定方式の抜本的な改革が必要だが、現行の薬価算定基準の明確化、透明性を担保するものとして、できるところから議論していくという観点からは評価」と述べ、有効性、安全性だけでなく、経済性の観点からの検討を求めた。 「薬価算定の基準に関する意見」 1.薬価算定の妥当性・正確性の向上 (1)既存配合剤...