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パワハラで院長らを提訴、聖路加国際病院医長

レポート 2019年7月2日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

聖路加国際病院の福井次矢院長らから不当な退職勧奨や業務変更命令を受け、これがパワハラに当たるとして、同病院の循環器内科医長が7月1日、病院を運営する学校法人聖路加国際大学と同院長、副院長兼循環器内科部長に対して総額550万円の損害賠償を請求する訴訟を東京地裁に起こした。 代理人弁護士によると、医長は2014年4月から同病院で勤務し、心臓・不整脈治療に従事してきたところ、2018年4月2日に循環器内科部長から、スタッフに対する態度が高圧的であると指導された。医長は身に覚えがなく、スタッフから苦情を受けたこともなかったが、業務指導が続く一方で、どのような行為が問題視されているかについては示されなかったという。 1年後の2019年4月3日にはスタッフへの罵倒や取引先への恫喝があったとして、院長から退職を要求された。医長は否定したが聞き入れられず、同院の人権委員会を通じ正式に懲罰を検討することや、院長が退職勧奨をした10人以上の医師はいずれも半年以内に退職しているなどと告げられた。このことが「半ば脅しのごとく早期の退職を迫った」として、パワハラであり不当かつ違法な退職勧奨に当たると主張している...