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都心一等地、19階建ての新病院にリニューアル - 虎の門病院◆Vol.1

レポート 2019年7月9日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

5月1日、元号が令和に変わった初日に、虎の門病院が新築移転した。場所は、東京都港区の「虎ノ門二丁目地区」の再開発地区。旧病院の隣接地だ。地上19階、地下3階の高層ビルで、延べ床面積は旧病院の約6万平方メートルから、約8万6000平方メートルへと約1.4倍に拡大した。病床数は868床から819床へと減らしたが、個室を33床から216床に増やし、手術室も14室から20室に、外来診察室も78室から98室にそれぞれ大幅増とするなど、各種設備を充実させたからだ。総事業費は417億円(土地代を除く)。各種医療機器・設備も約7割を更新、約90億円を投資した。 院長の大内尉義氏は、新病院のコンセプトとして、「約60年の虎の門病院の歴史の上に、社会情勢や生活スタイルの変化に柔軟かつ迅速に対応していくことを考えた」と語る。患者ニーズや医療技術の進歩に対応した設計を行うとともに、災害対応と国際化にも力を入れていく方針だ(大内氏のインタビューは別途、掲載)。 虎の門病院外観(写真提供:虎の門病院。以下も同様) 災害対応の拠点は1階に配置 虎の門病院の前を走る環状二号線、通称“マッカーサー道路”には将来、歩車分...