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目指すは「優秀な医師を呼べる病院」- 虎の門病院◆Vol.3

インタビュー 2019年7月24日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――新病院では、災害対応等を充実したハード完成後の今、今後の病院経営方針をどう描いておられるのでしょうか(建築の詳細は、『19階建ての新病院にリニューアル - 虎の門病院◆Vol.1』を参照)。 先ほどもお話ししましたが、カギはブランド力の向上です。特徴のある診療科を幾つ持つことができるかが、今後病院が生き延びるための戦略だと思っています。 その一つが、間脳下垂体外科。この診療科を持っている病院は全国でも数少ないため、患者さんは全国各地から訪れ、年間300例前後の手術をしています。従来から血液内科も充実した診療体制を敷いており、先ほどお話ししたように、新病院でも1病棟を血液内科用の「無菌病棟」にしました。 低侵襲の手術にも、力を入れていきます。例えば、整形外科で2016年度から導入した内視鏡手術は年々増加し、椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症については全例内視鏡で対応しています。2018年度は内視鏡手術だけで100件を超えました。 虎の門病院院長の大内尉義氏。 ――虎の門病院の診療圏は。 患者さんの52.9%が東京23区内から受診、都内全体だと90%を占めます。残る10%は都外からです。...