1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 東京医大の地域枠3人離脱、1人は自大学病院で採用

東京医大の地域枠3人離脱、1人は自大学病院で採用

レポート 2019年7月5日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省は7月3日、医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:桐野高明・東京大学名誉教授)で、2019年度から臨床研修を始める新卒医師で地域枠制度利用者879人のうち9人が地域枠から離脱したことを報告した。都道府県等が離脱を妥当と評価していない学生を採用した5病院に対しては、同部会でヒアリングを実施。特に東京医科大学の茨城県枠から3人が離脱、うち1人は東京医大病院で採用したことについて、委員や茨城県担当者からは厳しい指摘が相次いだ。同病院を含む5病院に対しては「採用が妥当ではない」として、医師臨床研修費補助金の減額等を行うことが決まった(資料は、厚労省のホームページ)。 2019年度開始の臨床研修において、地域枠制度利用者(以下、利用者と表記)は879人だった。臨床研修での従事要件がある利用者は861人。そのうち要件に従って研修しているのは797人(従事要件対象者861人を分母として92.6%、以下同様)、従っていないのが64人(7.4%)だった。地域枠非離脱者は55人(6.4%)で、内訳は国試不合格37人、卒試不合格2人、留年13人、既卒(病気療養中)1人、卒業保留1人、国試未...