勤務医の約半数「文科調査以上に無給医はいる」 - 無給医の現場の声◆Vol.1
レポート
2019年7月13日 (土)
高橋直純(m3.com編集部)
文部科学省は6月28日、全国の大学病院で少なくとも2191人の無給医がいたとする調査結果を公表した。(『大学病院の「無給医」、少なくとも2191人、文科省調査』を参照)。調査結果への感想を尋ねたところ、勤務医の約半数で「調査結果以上に無給医はいる」と回答した。自由意見では無給ではないものの、わずかしか賃金が支払われていないという訴えも多く寄せられた。 Q ご自身の出身大学の調査結果について、どのように思いましたか。 開業医の43.6%、勤務医の47.4%が「調査結果以上に無給医はいる」と回答した。 Q 「無給医」は現時点でも、存在すると思っていましたか。 「無給医」については、2018年10月のNHKの報道をきっかけに注目が集まったが、医師の9割近く、その他(歯科医師、薬剤師、看護師、その他医療従事者)の7割が「存在すると思っていた」、と回答しており、医療界内部では広く知られた問題だった。 Q 「無給医」がいまだに存在する要因は何でしょうか。【複数選択】 無給医が存在する要因を挙げてもらったところ、「大学病院の経営姿勢」が最も多く、「大学院生の身分の問題」、「厚生労働省の対応の甘さ」、...
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