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「何でも無料にするべきか?」兵庫県三田市長

レポート 2019年7月18日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

子ども医療費の助成は全ての都道府県、全ての市町村が行っており、対象は拡大傾向にある。そんな中で、中学3年生まで全て無料だった兵庫県三田市が、2018年7月に対象を縮小する方向に舵を切った。未就学児は引き続き全て無料だが、小中学生は低所得者を除いて、医療機関一つ当たり通院月2回まで、1回最大400円の一部負担金を導入した。2020年7月からはさらに、所得制限額以上の世帯について一部負担金を1日最大800円に増額する予定だ。人口減少、少子高齢化の中で住民を引きつけるため自治体が競うように助成を拡充する中、森哲男市長は「今やるべきは、何でも無料にすることなのか」と疑問を投げかける。 森哲男市長 三田市の子ども医療費助成は2011年7月に所得制限を撤廃し、2015年7月からは外来の無料化対象をそれまでの小学生以下から中学生以下まで拡大。15歳以下の人口は年々減少しているが、助成件数、助成額ともに増加を続けてきた。森市長は、2017年の三田市議会9月定例会での「三田市子育て支援のための医療費の助成に関する条例」改正に関する質疑で、子ども医療費助成が拡大の一途をたどってきた背景として「当時の都市間...