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岐阜市ががん検診結果誤通知、50代女性死亡

レポート 2019年7月17日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

岐阜市は7月16日、市が実施したがん検診で2017年度と2018年度の計5人に対し、「要精密検査」や「要注意」の結果だったのに「異常認めず」と通知し、そのうち50代女性が7月16日に胃がんで 死亡したと発表した。市健康部健康増進課長の高野新氏は 、適切に通知していればその後の治療経過が違っていた可能性を「否定はできない」と述べた。 市の発表によると、女性は2019年1月10日に胃がん検診を受けて同月28日に市が結果を発送。4月に医療機関を受診して肺がんが見付かって胃がんが元であると判明。7月11日になって家族から市に連絡があった。 誤通知は、別の受診者から7月10日に結果についての説明を求められて確認したところ、検診結果と送付内容に違いがあったことで発覚した。市はデータが保存されている過去5年間分(2014年度~2018年度)ののべ16万人分について、検診を委託した医療機関から受けた報告と受診者への通知内容を全件照合。その結果、「要精密検査」の2人と「要注意」の3人に対し、「異常認めず」と通知していたことが分かった。 医療機関からの報告内容を市のシステムに入力する際に間違った内容を入力...