シーリングに関する協議会を8月設置、11月に意見集約へ

日本専門医機構理事長の寺本民生氏は7月22日の定例記者会見で、シーリング（専攻医の募集定員の上限）に関する協議会を8月に設置、18の基本領域学会を計4つのグループに分け、ヒアリングを実施する方針を説明した。9月末までに計4回開催、さらに10月には全国知事会、全国市長会、全国町村会へのヒアリングを実施、11月にヒアリングの取りまとめを行う方針。当初は7月中の設置予定だった（『専攻医シーリングの協議会、早ければ7月にも』を参照）。 12月には2018年度の厚生労働省の医師・歯科医師・薬剤師調査の結果がまとまる予定。そのデータも踏まえ、2021年度研修開始の専攻医募集に向け、シーリングの在り方を検討する。 日本専門医機構理事長の寺本民生氏 2020年度研修開始の専攻医募集に当たっては、将来の必要医師数に関する厚労省推計をベースに設定された（『2020年度専攻医シーリング、機構案通りに厚労省医道審で了承』を参照）。寺本氏は、「全くシーリングがなかった地域に導入されるなど、驚きの声、困っている声、指摘などをもらっている。必要医師数推計について理解できない部分もたくさんある。これらの問題を払拭する...