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「人を救うには、まず自分が健康でなければならない」

レポート 2019年7月23日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

日本救急医学会は7月22日に記者会見し、「医師の働き方改革」に関する声明を発表した。「人を救うには、まず自分が健康でなければならない」として、救急医にとって適正な労働環境を整えることを目指すアクションプラン6項目を掲げる。「医師の働き方改革に関する特別委員会」で6項目の具体的な内容などを検討しており、今年10月に報告書をまとめる予定。 近く配布するポスター(日本救急医学会提供) 代表理事の嶋津岳士氏は「若い人はQOLも大切にしており、私達が研修したころとは違う。彼らが来やすいような環境を提供するのが大事だ」と述べた。理事の小倉真治氏は、「救急は最もブラックと思われがちだが、学会としては当たり前だと思っていない。悪名高きゼネコン業界でも改善されつつあり、できないはずがない」と訴えた。 アクションプランは次の6項目。 (1)救急医学会に労務管理に係る委員会を設置 (2)労務管理に関する救急科領域講習と管理者向け講習の実施 (3)施設間相互訪問評価の実施 (4)救命救急センター充実度評価項目に労務管理の追加を要望 (5)救急科に係わる診療看護師養成を推進 (6)救急救命士制度のタスク・シフテ...