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病院と診療所の共存共栄を目指す - 江津メディカルネットワーク◆Vol.2

インタビュー 2019年8月8日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――済生会江津総合病院の許可病床は300床ですが、現在の稼働病床は220床です。 当院は2006年6月に今の場所に新築移転しましたが、それ以降、減床や病床再編を重ね、2018年4月から一般病棟60床、地域包括ケア病棟60床、療養病棟100床という体制にしました。医師や看護師が不足して維持できないことが、病床を減らした一番の理由です。これまでは医師が不足すると、一人当たりの医師の負担は増え、その結果、また医師が辞めてしまい、病床を減らすという、どちらかと言えば後手、受け身的な対応でした。 そこで戦略的に病床を減らして再編、今の体制にしたのが2018年4月です。その結果、医師数も下げ止まりました。2006年度以降、医業収益は赤字で、一番厳しい時には医療収支は年約8億円の赤字でしたが、徐々に減少し、2018年度は12年ぶりに黒字になりました。常勤医は現在、15人です。 江津メディカルネットワーク代表理事で、江津総合病院院長の中澤芳夫氏。 ――やはり医師の採用は厳しい。 そうですね。標榜17科のうち、常勤医がいるのは、消化器科、循環器科、外科、整形外科、産婦人科、脳神経外科、皮膚科の7科です。...