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医療資源乏しい地域の秘策に - 江津メディカルネットワーク◆Vol.3

インタビュー 2019年8月14日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「クロスアポイントメントシステム」の医師の待遇はどうなるのですか。 クロスアポイントメントシステムは、病院と診療所の双方に籍を置くことになります。例えば1週間のうちの1日とか2日などの勤務でも、各医師の都合に応じて、業務従事割合を決めることができることが、このシステムのメリットです。 給与は業務従事割合、またその先生の専門性などに応じて個別に交渉して決める予定です。特殊な技術をお持ちの先生には、「ドクターフィー」のように何らかの上乗せすることも想定しています。社会保険は、例えば週5日のうち、半分の勤務なら、その保険料は病院と診療所で半分ずつ負担するなど、勤務日数に応じた負担とする予定です。 江津メディカルネットワーク代表理事で、江津総合病院院長の中澤芳夫氏。 ――現状で非常勤として勤務している医師と、「クロスアポイントメントシステム」の下で勤務する医師は、雇用契約面のほか、帰属意識なども違ってくるのでしょうか。 それもあるかもしれませんが、開業されている先生方にとって、ここに入ってくるメリットは何かを考えなければいけません。収入だけを考えたら、診療所に勤務していた方が恐らく高い上に...