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「2次救急病院、時間外960時間を目指すべき」

レポート 2019年7月28日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

社会医療法人ペガサス馬場記念病院(大阪府堺市)理事長で、日本医療法人協会副会長を務める馬場武彦氏は、7月27日に都内で開催された第2回医療法務研究協会セミナーで「医療機関から見た医師の働き方改革」をテーマに講演し、医師に時間外労働の上限規制が適用される2024年度以降、2次救急などを担う一般病院は、宿日直許可を取って、上限が年960時間の「A水準」を目指すべきではないか、と予測した。 大学病院は、時間外労働が年1860時間まで認められる「B水準(地域医療確保暫定特例水準)」の適用を求めるケースが少なからずあると見られ、その場合、「勤務間インターバル9時間」の確保が義務となる。一般病院は、特に夜間・休日は、大学からの派遣医師で対応しているケースが多い。一般病院の夜間・休日勤務が宿日直扱いであれば、大学側にとっては、労働時間にカウントせずに済む上、その前後に「勤務間インターバル9時間」を設ける必要はない。馬場氏はこれらの点を踏まえ、「大学は、宿日直許可を取らない病院への医師派遣を敬遠するのでは」と考えているのだ。 「A水準」を目指すと考えるのは、「B水準」で義務となる「勤務間インターバル9...