大学院時代「70時間で1万2640円」

全国医師ユニオンと日本労働弁護団が7月28日に合同で電話相談「医師の長時間労働・無給医ホットライン」を実施し、医師と歯科医師らから33件の相談があった。「大学院生時代、月8時間の契約で70時間くらい働き、1万2640円。その後、学外研究生で給与なし」 や、私立大学附属病院の60代医師が「助手に任ずる。ただし無給とする」 との辞令で16年間働いたことなどの生々しい声が寄せられた。 相談の内訳は医師が22人（うち1人は家族から）、歯科医師7人、不明4人。男性18人（うち1人は家族から）、女性15人。相談類型は残業代不払いが7人、賃金不払いが16人、長時間労働が1人、残業代と賃金とも不払いが1人、長時間労働かつ賃金不払いが2人、長時間労働かつ賃金不払いかつ残業代不払いが1人。病院は国立大学附属が12人、公立大学附属1人、私立大学附属12人、大学（種別不明）1人、民間3人、不明3人。在職中は17人、退職済みは4人、不明が12人。 主な相談の概要は次の通り。属性は全ての項目に答えていない相談者もいるため、現在の肩書とは限らない。 大学院生時代、月8時間しか働いていない契約書。月1万2640円しか...