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オンライン診療「医療の質の向上にエビデンス構築を」

レポート 2019年7月29日 (月)  長倉克枝(m3.com編集部)

第2回公開オンライン診療研究会が7月28日に都内で開催され、今後のオンライン診療の目指す方向として、従来の医療の補完にとどまるのではなく、医療の質の向上に寄与するような新たな価値を生むツールの一つとしてエビデンスを構築していくべきだとして議論がなされた。 オンライン診療研究会は、オンライン診療を実践する有志の医師により、2018年4月に発足。会長は、外房こどもクリニック(千葉県いすみ市)院長の黒木春郎氏が務める。28日の第2回研究会のテーマは「オンライン診療の明日ー臨床現場からの提言ー」。 同研究会会長の黒木氏 パネルディスカッション「現場と制度に乖離はあるか?オンライン診療はどこを目指すか?~医師の立場・患者の立場・医師会の立場・国の立場」では、会場から「オンライン診療では対面のように五感全てを使った診療ができない」との声があった。 食道がんのサバイバーで、医療相談のための月1回の通院を今年3月からオンライン診療に切り替えたという法政大学教授の長岡健氏は、「オンライン診療の方がテキストでの補完もあり対面よりも良い点もある。問診的なものは私は対面よりもオンラインの方が安心感がある」と述...